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玉帳陰符経 義経虎之巻
| 商品コード : 89350-764-8 |
| 価格 : 4,180円（本体3,800円＋税10%） |
| A5判 並製 |
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41pt |
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兵法呪法書の決定版！
玉帳陰符経 義経虎之巻
A5判 並製
4,180円（本体3,800円＋税10%）
本書は、42箇条からなる兵法の呪法書で、南北朝・室町期に編纂されたとされる。「兵法秘術一巻書」「張良一巻書」「兵法霊端書」等の別名があり、さまざまな異本が流布されている。
本書には、2種類の伝授系譜譚が見られる。ひとつは、前漢初期の天才軍師・張良に仙人の黄石公から授けられた秘伝書が、日本に渡って紛失した後、神功皇后の霊夢によって再発見され、さらに時を隔てた後、大江匡房によって源義家に下賜されたとするもの。ひとつは、陰陽道の開祖とされる吉備真備が日本に持ち帰り、鞍馬寺に奉納した後、藤原利仁、鬼一法眼を経由して源義経の手に渡ったとするものである。
これらの伝来については書誌的には眉唾とされるがゆえ「偽書」呼ばわりされているが、本書の成立には、宿曜占星術に通暁した密教僧が関わっていたのではないかという説もあり、陰陽道・宿曜占術の研究者にとっては貴重な資料とされている。
今回の復刻にあたって中心に据えた底本には、呪術の真言に加えて、呪術印を結んだ武者の絵も添えられている。3巻本で流布されているが、古書市場でも全巻揃いはなかなか入手できないこともあり、これを中心に構成することとした。その他、同じ招来譚の別の写本『虎巻相傅』を入手したので、併録して復刻することにした。
その内容は、軍神を呼び出し加護を得る法、一千万騎の敵に遭うも怖れなき秘術、火責め・水責めの難を逃れる秘術、戦争の勝負所・退却時を見極める法、軍兵を従わせる秘術、その他、護身術、隠形法など多岐に渡る。貴重な呪法書であるという資料的価値からも弊社会員には絶対的にお薦めであるが、現代社会はまさに戦場という論をとるなら、印や真言を記した兵法の呪法書も思った以上に応用がきくかもしれないことを申し添えておこう。
なお、『義経虎之巻』は、原文と翻刻文を同じ頁に併置し、『新撰 咒咀調法記大全』（八幡書店刊）のように、くずし字を読みこなすうえでの一助となるよう考慮した。
