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霊的近代の興隆 霊術・民間精神療法

呪術の近代的再編と霊術
価格 : 3,960円(本体3,600円+税10%)
吉永進一=著 栗田英彦=編 国書刊行会
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呪術の近代的再編と霊術

霊的近代の興隆 霊術・民間精神療法 

吉永進一著 栗田英彦編 国書刊行会刊
3,960円(本体3,600円+税10%)
吉永進一との交流は彼がまだ京大文学部の学部生の頃に遡る。その頃のことは横山茂雄との対談『霊的最前線に立て!』に詳しいが、彼は筆者の『復刊 地球ロマン』『迷宮』に影響を受け学術的なオカルト秘教史の研究を志した。このような領域の研究はアカデミーにおいては茨の道であった。筆者が70年代に日本に紹介した画期的な学術的オカルト秘教史研究書『オカルト・エスタブリッシュメント』の著者ジェームズ・ウェブですら英国の在野の研究者であり、ましてや日本においてはであった。ようやく吉永の研究に光が当てられるようになったのは晩年になってからであった。吉永と再会したのは20182月、彼が主宰するJANASE(日本秘教学術研究ネットワーク)の第二回ワークショップに招かれ「6070年代の通俗オカルトと雑誌メディア」という講演を行った。その頃には吉永は学術的な秘教史研究者として国際的にも評価される大御所になっていた。20223月、吉永は惜しまれつつ霊界に旅立ったが、彼が残した先駆的な知見と業績はいまこそ広く知られるべきであろう。
日本の精神療法の流行は、グローバル化の一端であった。欧米の思想界に渦巻く〈精妙な流体〉が太平洋を渡って日本に流れ込み、呪術の近代的再編がはじまる。宗教学の〈余白〉を彩る画期的研究の精華!欧米の不可秤量流体概念、民間精神療法、知識人宗教とカルト的場に関する論文を収める。
1部 欧米の不可秤量流体概念(生気論的な電気概念)の歴史と日本での受容。
1章 デカルトの動物精気論とその周辺/18世紀の電磁気学と動物磁気説/19世紀アメリカのメスメル主義
2章 物質と精神との関係を軸に流体説と総称されるメスメリスムにおける物資と精神の関係性を再検討し、心霊研究家マイヤーズの宇宙観との近親性について論じる。
3章 欧米のオカルト思想を概観しつつ、それを意外なほどにフォローしていた同時代の日本の呼吸法と総称される身体論とその背後思想の変遷を追う。

2部 民間精神療法の諸相 
4章 欧米で熱狂を巻き起こしたスピリチュアリズムの日本への流入過程とそのブーム化の諸相を催眠術や療法家の動向を交えながら粗描。
5章 原坦山の技法と思想を概観し、後継者たちが心理療法化していった過程を追跡し、彼らの自己観を比較考察。
6章 民間精神療法史を見通すための作業として、代表的な治療家における「精神」「心霊」の意味合いを整理。ジョン・ブーヴィー・ドッズの思想を紹介し、それとの比較で日本的な一元論的宇宙観を代表する黒岩周六『天人論』を検討、さらに療法が「信」から「行」へと展開する中での「精神」観の変容を追い、憑依的治療行為と区別される日本の精神療法に共通する特徴を論じる。
7章 精神療法の略史と技法をまとめ、「大いなる存在」と間とをつなぐ疑似物理的生命力や、施術者と患者との感応理論を検討し、憑依から宇宙的関係性へと説明原理が変化した例を見て、精神療法思想を俯瞰する見通しをつける。

3部 田中守平の太霊道の勃興と民間精神療法への影響 
8章 田中守平の生涯/太霊道の基本である「太霊」「霊子」概念とその療法・宗教性・政治性との関わり 
9章 桑原俊郎の「精神」を源泉とする明治末までの初期精神療法の展開/民間精神療法史における太霊道の画期性/ポスト太霊道における精神療法の変容/精神療法家の経済と桑田欣児/精神療法から療術へのカテゴリー変遷。

4部 宗教知識人とカルト的場 
10章 大川周明とインド/リシャール夫妻 
11章 大正期の大本教に焦点をあてて、王仁三郎の皇道主義的な神道思想、飯森正芳や浅野和三郎などの宗教遍歴者たちを通じ、大本教が求道者を引き付けた側面を描く。

 

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