言霊は、風になる。水になる。祈りになる。
出口王仁三郎による祝詞奏上音源!
奇跡のデジタル・リマスターで復活!
それは「言霊を入れて拝む」奏上法だった!
出口王仁三郎 言霊 大祓 祝詞 CDブック
出口王仁三郎=著 A5判 ソフトカバー CD付属
2,970円(本体2,700円+税10%)
出口王仁三郎が大正11年に吹き込んだ幻のSP。
そこには王仁三郎が奏上する天津祝詞、大祓詞、天の数歌の言霊が刻印されている。これは画期的な歴史的遺産である。
しかし残念ながら当時の技術的限界からノイズ(雑音)が著しいという欠陥があった。昭和20年8月の終戦の玉音放送ですら雑音まみれである。ましてや王仁三郎が吹き込んだのはマイク―アンプによる電気録音が実用化される数年前であり、集音器(ラッパ)の奥に取り付けられた振動板で直接針を振動させてレコード原盤にカッティングする「機械式吹き込み」(アコースティック録音)という方式である。
それは言霊の波動をそのまま刻印したものなので下手な電気録音よりは生の臨場感があるが、ノイズはいっそうはげしい。かつて愛善苑等でこのSPを再生したものをそのままカセットテープやCDに再録音し販売したことがあるが、せっかくの王仁三郎の言霊がノイズに埋もれてしまい、大きな音量ではとても聴くに耐えれる状態ではなかった。
しかし、声に混じり合ったノイズを除去するのは従来の技術では不可能であり、『出口王仁三郎 言霊リミックス』はいわばその苦肉の策でもあったが、近年のテクノロジーの進歩はそれを原理的に可能にした。とは言っても最終的には原音と聞き比べての微妙なバランス調整が必要であり、そう簡単なことではないが、このたび弊社では、東京芸術大学大学院の長嶌寛幸教授の技術協力のもと、王仁三郎の肉声を可能なかぎり損なわずに大幅にノイズを除去することに成功した。
ほとんどノイズのない王仁三郎の大祓詞は感動的である。その言霊波動がよび起こす感動を多くの皆様に伝えるため、弊社ではCDブックとして刊行することとなった。
これは王仁三郎が遺した21世紀日本への贈り物である。
改訂にあたって 黒川柚月
CDをお聞きになればわかりますが、王仁三郎の祝詞奏上は、一般の神社で唱えられる抑揚のない平調とは異なり、一音一音を引き伸ばすことで祝詞に息吹を吹き込む独特の奏上法でした。
今回、入手した大正8年版の大本祝詞集『善言美詞』は、それに対応する“元テキスト”として、語尾の伸ばし、息継ぎの符号が記されています。増補改訂にあたっては、この幻の祝詞テキストを忠実に翻刻し掲載しました。この奏上法は「言霊を入れて拝む」技法とされ、当時の大本信徒はこれに従って神言を唱えたのです。これに関しては八雲琴の奏者である田中緒琴の面白い回想があります。
大正13年頃、田中は寒稽古のため大本の社務所に寝泊まりしますが、音には敏感なこともあって、和知川の激しい瀬音のため眠れない夜が続きます。しかし、1週間も経つと、その和知川の瀬音が、みろく殿で奏上されている神言のように聞こえて来ます。それも、リズムだけではなく、実にはっきりとタァカァアァマァという言葉に聞こえだし、神さまの言霊を自然の水の流れのなかから聞くことができたとしみじみ感じ入ったというのです。
これは「言霊を入れて拝む」王仁三郎流の祝詞奏上が天地の律動と呼応するものであったことを物語るエピソードと言えます。
増補改訂にあたっては、この王仁三郎流の祝詞奏上技法の淵源について、大本言霊隊を含めて考察した拙論を収録させて頂きました。キーになるのは鶴殿親子です。醍醐侯爵家出身で鶴殿男爵家に嫁いだ公家社会のど真ん中の人物で、妹は久邇宮王妃でした。大正6年、その鶴殿が綾部に王仁三郎を訪ね、その場で大本に入信します。大本には、明治の国家神道政策で抑圧された神道霊学や土着シャーマニズムの流れとともに、鶴殿親子を媒介として宮家や公家社会に淵源する有職故実や神道祭祀が流れ込んだ形跡があります。筆者の見立てでは王仁三郎流の祝詞奏上法もその一つです。それは神社神道はもとより今や大本教団でも忘れさられた日本の古い祝詞奏上の様式です。ぜひCDを聴きながら拙論にもお目を通して頂ければと思います。
【CD収録内容】
天津祝詞 2:42
神言(大祓詞) 12:02
天の数歌 0:36
真の信仰 3:33
基本宣伝歌 1:35
総説歌 1:18
思い出の歌 10:20
基本宣伝歌(みろく踊花明山節) 3:03
大本宣伝使歌(みろく踊花明山節) 2:45
一ノ谷嫩軍記(みろく踊花明山節) 10:22