今年一年を大過なく過ごせますように…
掛軸 福寿海無量
出口王仁三郎=筆 総丈:巾44cm ×高さ174cm 紙本:巾35cm ×高さ94cm 複製 高級軸装 桐箱付
52,800円(本体48,000円+税10%)
*お振り込みいただいた時点で正式発注とさせていただき、1 ヶ月程度で表装し、お手元に届けます。
武田 これは凄いものが出ました。出口王仁三郎聖師直筆の「福寿海無量」。こんなものがあったとは驚きです。
Q これまで「福寿光無量」と教わってきたのですが、「福寿海無量」という呪詞もあるんですね?
武田 はい。清水宗徳先生の『宮地神仙道玄義』408頁以下に「清浄利仙大君伝承の得仙秘文 福寿海無量の大神呪」との一節が設けらています。
Q 清浄利仙君と申しますと、九州赤山( 霧島山) の仙境におわします師仙ですね。
武田 そうです。紀州和歌山の浄士宗の寺に小僧に出されていた島田幸安がその啓導を受け、幽真界と往復したことで知られています。その顚末と仙界の状況や術法などを国学者の参澤宗哲が記録したのが「幽界物語」(幸安仙界物語)で、『異境備忘録/幽界物語』として八幡書店で刊行されています。 清浄利仙君はよく「福寿海無量」という染筆を島田幸安に付与したようです。実は王仁三郎は自分の高熊山での異界体験に酷似しているとして、早くからこの事件に注目し、大正時代の大本機関誌『神霊界』大正7年7月1日号に「霊学研究に就いて」という一文を寄せ、幽界物語の一部をはじめて公開しています。このご染筆は、おそらくそれと関連するものと推察され、まことに得がたいものです。
Q だとすれば、ほんとに凄い染筆ですよね。
武田 昨年の冒頭に、八幡書店は新たな創成の段階に入ったと申し上げましたが、いよいよこんなものが私のところに「廻りてめぐ」ってきたことに有り難くも厳粛な思いです。この思いを皆様と共有したく、高級軸装にして頒布させて頂く次第です。 なお、「福寿海無量」は禅家の一部にも伝えられていたようです。この点について「幽界物語」は「仙境の秘文が仏家に洩れ伝わったものだが、この五字だけで仙道を究めた者もある。凡人の作に非ず。尊き文なり」と述べています。福寿海無量は仏仙界系、福寿光無量は神仙界系と考えて頂いてもいいかもしれません。
Q 紫龍仙道人が実川泰仙として、神仙界と仏仙界の両界に結縁されたこととも繋がりますね。
武田 はい。いずれの神呪も非常に強力なものですので、ぜひ新年の運気向上の願いをこめて、このお軸をお飾り頂ければと存じます。