八幡書店

朝鮮巫俗の貴重資料満載！

朝鮮の巫覡

朝鮮総督府編　A5判 並製

8,360円（本体7,600円＋税10%）

朝鮮の民間信仰、シャーマニズム研究の基本資料。霊符、巫具などの写真イラスト多数収録。巫は女性シャーマン、覡は男性シャーマンという意味である。このような報告書が編まれるほど当時の朝鮮半島は、シャーマニズムや神仙道が濃密な霊的空間を構成していた。総督府の意図としては、改善すべき迷信・因習として巫俗を調査蒐集し、近代的な支配政策に資するべく編まれたものであるが、嘱託として調査にあたった村山智順は、総督府の予算をふんだんに使い、朝鮮巫俗に関する貴重な民俗資料として本報告書を残したのである。

巫覡の分布（巫覡の数／身分、性、年齢／分布状況） 

巫覡の呼称（巫称の種類／巫堂について） 

成巫の動機と過程（霊感成巫／世襲の成巫／生業成巫／その他成巫） 

巫行神事（神事の種類／古来の神事／現行の神事） 

巫祷の儀式（巫儀の観念／巫儀の次第／各地現行の巫儀）

巫覡の需要（巫の需要と信頼／現在の信巫状況／タンゴル制） 

巫覡の影響（巫覡の好果、巫覡の弊害） 

巫具と巫経 

付録・巫覡用祈祷経文（玉枢経、安宅経、童子経、明堂経など29 種、巫覡の呪符、巫覡の真言）