旧来の四柱推命学を新たな先天運命学に昇華せしめた渾身の書
熊式先天運推理学大奥秘
熊健翁=著 A5判 並製
5,280円(本体4,800円+税10%)
熊崎健翁といえば運命学、運命学といえば熊崎健翁といわれる熊崎運命学の蘊奥を明らかにする秘書。熊崎運命学は四柱推命学の脱構築による「先天運」論と、それを乗り越える「後天運」を操作する「姓名学」の二段構成になっている。
「先天運」は自らの力では改変できない遺伝的運命であり、「後天運」は家庭環境、教育資産、精神修養、衣食住などに左右され、知らず知らずの内に誘導される運命である。そして、姓名学の重要性は、「姓名」こそが暗示誘導力の最も強い個人の霊的エネルギー記号であるという点にある。姓名こそは、一定の年数を経た後の「後天運」のすべてを支配し、改変不能とされている「先天運」まで左右するほどの力を有するのである。
しかし、まずは自らの「先天運」を正確に認識しなければ、先天運の幸運の波動を捉えることも、先天運の悪因縁がもたらす禍害を未然に防ぐことも不可能である。本書こそは、まさに熊崎式姓名学によって運勢の転換を図るための前提となるその「先天運」を知るための秘書なのである。
先天運は四柱推命によって求めることができるが、従来の四柱推命学は「先天運」「後天運」の概念がないために、後天運による吉凶禍福と先天運の作用との矛盾を強引に解消するために、いたずらに複雑怪奇になってしまったと熊崎健翁は指摘し、本書において市井の「四柱推命学」とは一線を画す「熊崎式先天運命推理学」を確立したのである。
本書は、根本を推命学に置きながら、運命発現の諸位相を的確に交通整理し、宿命星などの名称やその応用方法も、その原理に立ち返り検討し再構成している。すなわち、通変十星とは異なる宿命星主星(候手・朱扉・三望・蝕空・連天・頂安・侵桂・乗禄・鬼偸・淘沙)、副星(炷香・望用・禾刀・走雲・高枝・過涯・爻訛・高林・帰去・箭霄)等が特徴的である。
熊崎式というと、姓名学一本槍の方も多いかもしれないが、本書で開示された熊崎式推命学を学ぶことによって、さらに視野が広がり的確な判断をなしうるといえよう。もちろん、四柱推命学を学ぼうとする方にもお薦めである。.
なお、本書は、熊崎式姓名学の免許皆伝において伝授された『熊崎式姓名学大奥義 全三巻』と並ぶ後年の著作であり、『五聖閣信名学至奥義』(昭和27年重版)に収録されている『熊崎式先天運推理学大奥秘 乾坤巻』を底本とした。ちなみにこの『五聖閣信名学至奥義』は、古書市場でも10万円以上はする稀少本であることを付け加えておく。