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古史古伝・超古代史・異史 > 古史古伝 > 増補新版 竹内文書資料集成 解説編

増補新版 竹内文書資料集成 解説編

消えた池、移された宮、秘宝をめぐる村人の記憶

ホド宮、ミド宮とは?

伝承の現場を歩き、壮大な神代史の根を、

在地の信仰に探る。

価格 : 3,080円(本体2,800円+税10%)
武田崇元=監修 校訂・編纂/大内義郷+現代霊学研究会 A5判 並製 ソフトカバー
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消えた池、移された宮、秘宝をめぐる村人の記憶

ホド宮、ミド宮とは?

伝承の現場を歩き、壮大な神代史の根を、

在地の信仰に探る。

増補新版 竹内文書資料集成 解説編

武田崇元=監修 校訂・編纂/大内義郷+現代霊学研究会 A5判 並製 ソフトカバー

3,080円(本体2,800円+税10%)

 

文献はいつ、どのように発見・公開されたのか。原文は何に書かれていたのか。数ある写本には、どのような違いがあるのか。

解説編は、天地人各巻の資料に即して、文献の構成と伝来、諸写本の性格、研究家たちの経歴、天津教事件の背景を検討する。ミヨイ・タミアラの記録や、いわゆる世襲名系譜についても、写本ごとの記載や伝承の経緯に踏み込み、失われた記録の手がかりと、今日伝わる文献の姿を探る。

本編が光を当てるのは、壮大な神代史の根底にある、越中の土地に根ざした信仰と伝承である。

たとえば、文献にいう「日見日高見」は、神明村久郷に当たる「日見」と、御皇城山に当たる「日高見」という二つの土地から読み解かれる。御皇城山のホド宮は男・陽・日、低地のミド宮は女・陰・月に対応し、日神の皇太子と月神の皇太女をそれぞれ祀る。日月や男女をめぐる神話の構造が、山と低地という具体的な地形に重なっているのである。

さらに、中ノ宮を中名の熊野神社に比定する所伝や、北代・境野新・金草・有沢に及ぶ神宮の四至にも目を向ける。呉羽山周辺の土地が太古の「高天原」として語られる、その聖地の構成を、地名と祭祀の配置に即してたどってゆく。

その一方で、祭祀の場は時代とともに姿を変える。ホド宮が御皇城山から久郷へ移され、日枝神社として伝わったとする由来。赤池のほとりにあったミド宮=神明神社が、井田川の改修によって移転を余儀なくされたという経緯。洪水による社殿の流失と、村民の手による再建。解説は、こうした社地の変遷まで追い、文献の伝承と地域の生活史が交わるところに踏み込んでいる。

口絵に収めた現地写真と聞き書きも、その在地性を伝える貴重な記録である。竹内巨麿を知る久郷の村人・高堂栄次郎が語ったのは、赤池には片目の魚がいたこと、竹内家は昔から何か宝物を隠していると噂されていたこと。

日枝神社裏手の片葉の葦の写真には、赤池白龍明神を祀る堂の火災をめぐる伝承も添えられている。

川の改修によって姿を消した池、村人が守った小祠、家に伝わる宝物の噂。そうした身近な風景と記憶が、竹内文書の世界につながっている。

越中の三才踊や地名、古伝承を竹内文献と結びつけた岩田大中についても、その郷土愛と研究の意義を検討。「竹内文献と地元の古伝承の関連に着目した先覚者の一人」と位置づけ、その業績の再評価を促す。一つの山、一つの池、一軒の家にまつわる伝承が、世界の始源を語る神話とどのように結ばれているのか。 本編は、竹内文献を読み深めるための、この重要な問いを開いている。

さらに、御嶽教・鴻雪爪との関係、大石凝霊学や大本との接点など、竹内文献を神道霊学の流れの中で考えるための論点を提示する。神宝や神代文字の図版も収め、文献を伝え、読み解き、信仰した人々の世界に迫る。

参考資料として、『神字起源解』昭和8年増補版の一部と目次も復刻。 文字の陰陽、文字構成の原理、神社の神霊札をめぐる記述は、神代文字と信仰・呪術との関係を考えるうえでも興味深い。文字に意味と霊的な働きを見いだした人々の思想を知るための資料である。

巻末には、武田崇元による「増補にあたって」を収録。新たに加わった2著作の意義、とりわけ戸来村キリスト伝説の生成と展開を読み解く視点を示す。

 

増補新版 竹内文書資料集成 全5巻

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