森羅万象の数的本質から神意を読み解く究極の易占法
梅花心易掌中指南
馬場信武＝著 中根松伯＝補校 A5判 並製
4,180円（本体3,800円＋税10%）
「梅花心易」とは、筮竹や擲銭等のアイテムを使用せずに、占断する年月日時や対象の物から「数」を読み取って易卦を立てる占法で、周りのあらゆる事象を注意深く観察し、その奥に隠された神意を自ら紐解いていく究極の易占といわれる。中国・宋時代の邵康節が大成化したとされる。
具体的には、年月日時の数字から読み解くような場合は、指の八箇所を使って六十四卦を、次に指の六箇所を使って変爻を割り出し、本卦・変卦を求めるのである。得卦した本卦・変卦（之卦）・互卦（本卦の2〜4爻を下卦とし、3〜5爻を上卦とした卦）をもとに、象意判断はもとより、五行的観点から「体」‐「用」、「生」‐「剋」の要素も踏まえて吉凶を判断するなど、断易の手法も取り入れながら、周易をよりシステマティックにしたものといえる。
本書は、中国の卜占書を数多く和解・紹介した江戸時代の漢学者・馬場信武の著になる『聚類参考 梅花心易掌中指南』を、明治時代になって中根松伯が増補校正したものの復刻である。梅花心易の古典的名著といえよう。
なお、周易占断は、占的を心の中で唱えつつ、筮竹という霊的アンテナを介して神人交渉を行う一種の神通術であるため、鑑定結果は、筮竹を取り扱う者の霊的能力にも左右されることもありうる。かたや梅花心易は、霊的アンテナを介さず、森羅万象の本質（時間的特性＋空間的特性）をすべて数字に置き換えてその周辺に起きる事象を予知するという特殊なものであり、その知識を有し研鑽を積む者であれば、宇宙の本質を知りうるともいえるであろう。なお、周易占断は、占的を心の中で唱えつつ、筮竹という霊的アンテナを介して神人交渉を行う一種の神通術であるため、鑑定結果は、筮竹を取り扱う者の霊的能力にも左右されることもありうる。かたや梅花心易は、霊的アンテナを介さず、森羅万象の本質（時間的特性＋空間的特性）をすべて数字に置き換えてその周辺に起きる事象を予知するという特殊なものであり、その知識を有し研鑽を積む者であれば、宇宙の本質を知りうるともいえるであろう。
